テンカラ釣りでは、軽い小さな毛ばりをポイントへ投げ込むのに、糸の重さを利用します。ここで必要ととなるのが、このライン(道糸)です。ラインは、竿先に結ぶ糸のことで、テンカラ釣りではこのラインの重さを利用してキャスティングします。
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ラインの歴史

古くは馬の尻尾、馬素(ばす)をより合わせて太くしたものを使用したそうです。竿先から毛鉤の方向に向かって、だんだんと細くして(テーパーをかけて)、竿先からの力をより毛ばりへ伝える工夫がされていたそうです。
レベルライン(詳細は後述)が主流となるまでは、ナイロン糸などをより合わせて自作したラインが使用されており、現在でもまだまだ使用されています。
テンカラ釣りを始めるには、ラインを作らなければならない、毛鉤を巻かなければならない・・・。テンカラ釣りの敷居が高い一つの要因ともいえるかもしれません。
しかし、現在では多種多様なラインが存在し、てんから専用のものも市販されています。まずは、手軽に始められる「レベルライン」を選択されることをおすすめします。






現在主流のレベルラインとは

レベルラインとは、より合わせていない単糸のことで、端から端まで同じ太さのものです。
上述の通り、糸の重さで毛ばりを飛ばす際には、竿先から毛ばりに向かって細くテーパーがかかっている方が力が伝わりやすく投げやすくなります。しかし、テーパーラインには弱点もあり、糸が太い分、ラインが風や川の流れによって流されやすく、毛鉤が不自然に動いてしまいます。
レベルラインでは、風や川の流れを最小限に抑えられる半面、テーパーラインと比べると投げにくいという面があります。

現在市販されているレベルラインは、3~4.5号のものが多いようです。もちろん、太いほうが投げやすくなりますので、初めてのラインは4号程度を選ぶのが良いかと思います。

私も最初は4号のレベルラインから始めました。確かにテーパーをかけたラインを使用するほうが投げやすいのですが、レベルラインでのキャスティングに慣れてしまったので、全然、苦になりませんでした。初めて竿をふっても、レベルラインだから投げられないということはないので、安心してください。





ラインの長さ

次に、設定するラインの長さを見ていきましょう。基本は、竿と同じ長さで設定するのがよいでしょう。長すぎるとキャスティングが難しくなります。また、短すぎると魚に気づかれない距離を保つことができません。

私の場合、最初は竿と同じ長さの3.3mに設定して、釣りを始めました。そして、何度か釣行する中で、キャスティングにも大分慣れてきたころ、どうもキャスティングをする前に魚に気づかれているように感じて、竿よりも一尋(ひとひろ:約150cm)長くしました。やはり、長くするとキャスティングの難易度はあがりましたが、これまでよりも魚の反応が良くなりました。

魚は人が歩く音や影などには、とても敏感に反応します。短いラインで届く距離に立ち入ってしまうと、魚に気づかれてしまいます。つまり、釣りをする場所が許す限り、長い竿で長いラインを使う方が、有利に釣りができるということになります。
かといって、源流域で木が生い茂っているような場所では、竿の長さ、ラインの長さは制限されます。

魚との距離感を見極めることが必要になってきますが、これはとても難しく、経験を積んでいく必要があるでしょう。

まずは、基本の竿と同じ長さで経験を積むことから始めましょう。





ラインの交換頻度

上述の通り、ラインはある程度太さのある糸を使用します。釣り人によってはラインは消耗品との捉え方もありますが、私自身は、ワンシーズン(春先~秋口)通して交換せずに使い続けます。使うというより、交換の必要がないためです。

ラインと毛鉤をつなぐハリス(リーダー)は、より細い0.5~1号程度のものを使用します。木の枝や石に引っかかってしまった場合に、ハリスから先がなくなってしまうことはよくありますが、ラインが切れてしまうことはほとんどありません。

交換するとすれば、ラインが木の枝に絡まってしまってとれない場合などは仕方がないかもしれませんが、私はそこまでのトラブルには幸い遭遇していません。なので、市販品では一つ大体20m~50mありますので、一つ買えば、当分の間、新調する必要はありません。





様々なラインを試す楽しみ

やはり、軽い毛鉤を飛ばすため、ラインについて試行錯誤をすることも楽しみの一つです。この章は、テンカラ釣りを始めてある程度経験を積んでからのお楽しみとして、お読みください。

市販のテーパーラインを試す

現在主流となっているレベルラインは、複数糸をより合わせていない単糸ということは上述しました。最近では、単糸でありながら、テーパーがかけられた、てんから専用のテーパーラインも市販されています。レベルラインと比べると割高ではありますが、ほとんど交換しないことを考えると、購入の選択肢としては有りだと思います。
レベルラインで投げるよりも、よりムチを振るような感覚に近く、これに慣れると病みつきになりそうです。


より糸のラインを自作する

自作するメリットは、ラインのテーパーの度合いを竿の硬さや自分の投げ方などに適したものにできることです。竿先側を極端に太くして、急激に細くしたり、よりレベルラインに近いスローテーパー(なだらかに細くする)にしたり、その可能性は無限大です。
左側:私が自作したライン

太さの調整には、より糸の本数を増やしたり、元糸を太くしたりします。そして、太さの違うより糸をつなぎ合わせて一本のラインを作ります。
手作業で均一により糸を作るのは、とても難しく慣れないと寄りの強さが不均一になり、仕掛けのもつれの原因になってしまいます。
私はより糸を作る際には、電動のハンドミキサーを使用しています。ミキサー部分が2つあり、左右違う方向に回転するので、これは使えると思いたちました。より糸の自作については、別の記事で紹介したいと思います。

ゆくゆくは、馬素(ばす)を手に入れて、手作業でより糸を作って、竹竿につけて、いにしえの趣を味わってみたいと思っています。

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