スペック

  • 長さ 3.4m-3.8m
  • 継数 7本
  • 自重 80g
  • 穂先の太さ 1.6mm






キャスティング

全体的な印象としては、「柔らかい」という印象です。少ない力で、全体がしっかりと曲がる6:4調子。
私は硬めの竿に慣れていたので力具合を掴むのは難しかったです。いつもの感覚で竿を振ると竿が曲がりすぎて穂先がブレてしまい、キャスティングが安定しませんでした。
しかし、10分20分竿を振っていると、コツをつかむことができました。そのコツは、キャスティングの最後、竿が前方11時~10時位のところで、すっと力を抜くような感覚です。ピュッと投げるのではなく、スゥーと勢いを殺すように動作を終えます。実際の手の動きとしては、竿に添えた人差し指を離すような感覚です。
やわらかい分、竿先のコントロールは繊細に行う必要がありますが、力の入れ加減を覚えれば大きくブレることなく、少ない力で正確に飛ばすことができます。






穂先が太め

もう一点特徴を挙げるとすると、穂先が1.6mmと、他のテンカラ竿と比べて太めに作られているということです。市販品の多くは、0.8~1.0mm程度が多いようです。大きな差はないようですが、長い竿の先端側の重さは、手元側を持った状態では意外に大きく感じられます。穂先側に少し重さがあることで、竿を曲げる力がより少なくてすむように感じています。また、元から先にかけての傾斜が緩やか、いわゆるスローテーパーとなっており、より胴に乗りやすい(胴調子)と言えます。
竿先が折れやすいと言われるテンカラ竿ですが、太い分、強度も増していると思われます。といっても過信できるわけではありません。






仕舞い寸法はやや長め

仕舞い寸法が70.5cmと長めの設定です。3.4mと3.8mを可変にする仕組み上、これだけの長さになっているものと思われます。市販されている多くのテンカラ竿の仕舞い寸法は約50cm程度。これらと比べると、やはり、長いという印象です。私の場合は、釣り場まで電車やバスを利用するケースもあり、そういう場合にはデメリットとなります。地元では車移動が主になるため、問題ありません。釣り場でのポイント移動など、短距離の歩行であれば、ストレスはありません。






やり取り、取り込み

この竿を購入してから、大物と言われるような魚を釣り上げていないので、現段階では深くは触れないこととさせていただきます。
およそ、20cm前後の魚に関して言えば、魚の勢いを、ほとんど自動的に吸収してくれるような感覚でやり取りができます。

総評

この竿は、細いレベルラインでも、少ない力で飛ばしやすい竿と言えます。そのためには、竿が柔らかいこと、かつ、竿がブレない張り、が両立している必要がありますが、それらのバランスが整っています。また、長さが3.4m-3.8mと可変で、フィールドへの対応力が魅力です。

テンカラ竿の中でも、値段が高い部類に入る竿です。テンカラをこれから始めたいと思われている「てんからビギナーず」の皆様には値段的に奮発が必要ではあります。しかし、奮発できる方にとっては、長さが3.4~3.8mと可変で渓流域をほとんどカバーできること、また少ない力で正確にキャスティングできる信頼できる品質を考えると、おすすめできる竿の一つであることは間違いありません。