こちらでは糸を巻いた部分の仕上げを行い、変わり塗りを施していこうと思います。まずは、口巻きの仕上げ。変わり塗りを行うためのベース作りで、塗料を塗って、水研ぎする、これを繰り返して、表面を平らにする作業になります。今回は変わり塗りのベースの色を青色にしたいので、青色の塗料を使って仕上げていきたいと思います。
目次
口巻き仕上げ
3回塗り重ね
1~3回目までは水研ぎをせずに塗り重ねていきます。あまり早い段階で水研ぎを行うと、下の糸自体を削ってしまう恐れがあるためです。
水研ぎ1回目は800番で
つや消しになっている部分がヤスリが当たった場所で、艶のある部分は凹んでいる箇所になります。水研ぎ後に、全ての面がつや消し状態になるのが目標です。
4回目は1000番、5回目は2000番で
塗装は最終的に5回行いました。5回目の水研ぎは耐水ペーパーの2000番を使いました。
完全に平らにはなっていませんが、この後変わり塗りで山立てを行い、さらに色を重ねて研ぎ出しを行います。いよいよ変わり塗りです。
変わり塗り
今回の変わり塗りは渋く青色をベースにしたいと思います。そして、さりげなく金色がのぞく程度にして、渋く、上品で力強い感じを目指したいと思います。
まずは山立てから
山立てとは、模様を作り出すために、表面に凹凸を作る工程になります。色は青色を使いたいと思います。
筆を使って、適当にボコボコと模様をつけていきます。
塗り重ねていきます
山立てが終わったら、色を何層にも重ねていきます。重ねる順番は以下のようにしたいと思います。
金色→青色→金色→青色
金色の塗装は、透明の塗料に金色の粉末を入れたもので、下の色が透過しやすいので、出来るだけ濃く作りたいと思います。
研ぎ出し
最初は1000番の耐水ペーパーを使用して好みの模様になるまで、研ぎ出していきます。そして、表面を滑らかにするため、2000番、3000番と細かくしていきます。
トラブル発生その1
手元上の竹が割れてしまいました。口巻きをした部分の一つ下の節間に縦に2本亀裂がは入りました。節抜き時に負荷がかかって弱くなっていたのでしょうか。
この時点で発覚したことの方が良かったようにも思います。この部分に追加で糸巻きを行なって、同じように塗料で仕上げ、変わり塗りを施しました。
この部分が実釣時にどうでるのか、やはり弱くてここから折れるのか。とりあえず、今できることを全力で!
おわりに
いよいよ製作も大詰めです。といっても、ここからは最も時間のかかる胴塗りの作業になります。薄く薄く吹き塗りを何回も繰り返して、強い塗膜を作っていきます。変わり塗りの部分にも深みが出てくるはずです。胴塗りも根気強く、コツコツとやっていきたいと思います。それでは、次回をお楽しみに。