今回は3本継の竿の2箇所の並継部、それと手元上と手元の接着部の加工を行いたいと思います。

手元上と手元の接着部

設計図(手元部の補強)
設計図(手元部の補強)

図のように手元上の竹材を手元のボコボコした竹に貫通させます。

まずは、貫通させる手元上の太さ(外径)を調整します。竹の外周は竹の中でも強い繊維が集中している場所であるため、できるだけ削らない方が良いそうです。今回は太さは11mmに調整します。

次に、手元素材の節抜きを行います。節抜きをする前に、割れを防止するためにタコ糸を巻きます。7mmの剣先キリを使って節を抜いていきます。そして、貫通させる手元上の太さ11mmに合わせて内径を削っていきます。計算上、3mmの厚さを削らなければならないので、結構、大変です。丸ヤスリという専用の金属ヤスリがないので余計に大変です。
手元の内径削り
手元の内径削り

丸ヤスリを必要な太さを揃えるとなると出費がかさむので、7mmの剣先キリの持ち手側に紙ヤスリを細く切り両面テープで螺旋状に貼り付けたものを代用します。地道にやります。10分ほどの時間を見つけてはゴリゴリ削り、この削りだけで1週間4・5日くらいはかかったかもしれません。
実際の接着作業は、口巻きの仕上げを行なった後、変わり塗りの前に行います。
手元 手元上のすげ込み加工①
手元 手元上のすげ込み加工①

少し隙間ができてしまいました。この部分は、2液性のエポキシ接着剤で接着予定です。接着剤を流し込んで固めるので、多少の隙間は良しとします、本当は良くないと思いますが^^;

手元 手元上のすげ込み加工②
手元 手元上のすげ込み加工②







並継部の挿げ込み加工

穂持ちと手元上の継ぎ

設計図(穂持ちと手元上の並継ぎ)
設計図(穂持ちと手元上の並継ぎ)

まずは穂持ち側(込み口)の外径を調整します。同様に外径の削りは最小限にしたいので、太さ7mmに調整しますが、手持上側を7mmの剣先キリで節抜きしているので、削り過ぎないように注意します。
次に手元上側の内径を調整していきます。削りすぎてゆるくならないように、ほんの少し削っては継いで確かめる、これを何回も何回も繰り返しながら、ぴったりはまるところまで、根気強く作業します。
穂持ち 手元上の並継ぎ加工
穂持ち 手元上の並継ぎ加工


穂先と穂持ちの継ぎ

設計図(穂先と穂持ちの並継ぎ)
設計図(穂先と穂持ちの並継ぎ)

まずは穂先側の太さを調整します。穂持ち側の外径が3.5mm、穂先の元径は2.8mmとギリギリなので、慎重に作業します。

まずは穂先元側の太さを調整します。並継部の長さは85mmに設計してあります。根元から85mmの位置の太さ2.5mmの太さに削っていきます。

次に穂持ち側の挿げ口を加工していきます。まずは2mmのドリルで下穴を開け、さらに2.5mmのドリルで穴を開けます。あとは微調整です、慎重に少しずつ削りながら、合わせていきます。穂持ちの内径を削るのに使用したのは、線径1mmの硬質ステンレス線です。釣具屋で、天秤やヤエン製作用に売られているものです。これに紙やすりを螺旋状に巻きつけて、こんな感じです。
穂持ち内径削り
穂持ち内径削り







終わりに

なんとか並継ぎの加工はうまくいきました。全体をつないで竿を振ってみると、継いだ部分もなめらかに曲がってくれています。全体の竿の調子などはできあがった際に写真や動画などでご紹介したいと思います。それでは、次回は口巻き部分の仕上げ塗りの工程になります。それでは。