使用する竹素材

今回使用する竹素材は、以下の通りです。
手元素材
手元素材

手元・・・布袋竹のボコボコした竹。元径20mm、先径14mm、長さ400mm

上から「穂先」「穂持ち」「手元上」
上から「穂先」「穂持ち」「手元上」

穂先・・・穂先用リリアン付きカーボンソリッド。長さ800mm、元径2.8mm、先径0.8mm
穂持ち・・・矢竹、長さ1280mm、元径7.4mm、先径3.5mm
手元上・・・矢竹、長さ1325mm、元径11.5mm、先径9.4mm

切り組みと言われる、竹の組み合わせの選定はお店でやってもらっているので、大きな安心があります。また、矯め(火入れして真っ直ぐに矯正する工程)も済んでいるものを購入しています。






設計図をおこす

これを毎度のごとくCADに、長さや節の位置、太さなどを落とし込んでいきます。それをもとに、竿の全体像を設計していきます。
設計図
設計図


手元補強について

テンカラでは振り込みの回数がとても多くなります。竿を持って振り込む動作を思い浮かべると、何となく手元側に負荷がかかることが想像できると思います。設計図のように、手元上材を手元材に貫通させることで、竹が二重になって強度が増しますが、今回は以下の方法で、さらに補強を行おうと思います。
設計図(手元部の補強)
設計図(手元部の補強)


手元上材へ矢竹の中芯を入れる

印籠継ぎ用の矢竹を中に通して、さらに手元部分を補強します。中芯の長さは、手元材よりも少し長めに取ります。手元材と手元上材の境目に負荷が集中するためです。
手元上の補強材
手元上の補強材(矢竹)


糸巻きによる補強

手元上材と中芯の境目を補強するために、その境目を覆うような形で、糸巻きを行います。糸巻き部分は、あと工程で塗料を重ねて塗って強化します。






竿の全体像

全長10尺(約3m)3本継仕舞寸法130cmです。重さは素材の段階で約150g

市販の竿とは、比べる必要もないくらい、不便な竿ですね^_^;まず目につくのが、仕舞寸法。市販品の多くは50cm程度ですが、和竿で有名な銀座東作で紹介されているテンカラ和竿も、同じような寸法です。竹で3mほどの継ぎ竿を作ろうとすると、大体これくらいになるということなのでしょう。次に重さです。150gというと、市販のカーボンロッドのおよそ倍です。キャスティングの多いテンカラでは大きなハンデになりますね。
苦労してまで、なんでこんな代物を作るの。ロマン、これしかありませんね。日本伝統の釣り、いにしえの人々が使った竹竿で、馬素のラインで。1尾を掛けるまでには長くなりそうですが、そこまでのストーリーに身を置き、楽しもうと思います。
皆様には、暇つぶしのネタにしていただけましたら幸いです。