テンカラ釣りに関わらず、川で釣りをする場合には、遊漁券を購入したり、小さな魚はリリースしないといけなかったり、守らなければならないルールがあります。今回は、川に出かける前に最低限知っておきたいルールについて、書いていこうと思います。こちらに書くことは、法律で決まっている内容で、必ず守らなければならないものです。

法律、規則と内水面漁業協同組合

私の育った場所は、土地の9割が森林、中心部を流れる一級河川流域に発達した町で、漁協といえば、川の漁協をイメージします。しかし、一般的に漁協というと海のものを連想される方が多いと思います。
まずは、ルールを理解するために重要となる言葉の意味を簡単に述べていこうと思います。

漁業法

各水面(川、湖沼、海など)において、漁業をする権利について定めた法律です。

水産資源保護法

文字通り水産資源を保護することを定めた法律です。

漁業調整規則

各都道府県が漁業法、水産資源保護法に基づいて定める規則です。漁具・漁法の制限、採取できる大きさの制限、魚種ごとの採取禁止期間の設定などが定められており、釣りをするうえで一般的に守らなければならないルールがこれにあたります。

内水面漁業協同組合

分かりにくい名前ですが、内水面、つまり川や湖などの管理に関わっている協同組合ということになります。もう少し難しく言うと、漁業法に定められる第五種共同漁業権(内水面における漁業権)を与えられた漁業協同組合ということになります。
この内水面漁協には、漁業法に基づいて、漁業権の対象となる魚、アユやコイなどについて、増殖義務が課されていたりします。





遊漁規則とは

まず、遊漁という言葉について述べておきます。遊漁とは、営利目的・試験研究目的ではない魚の採集です。要は、趣味で行う釣り、潮干狩りなどがこれにあたります。

では遊漁規則とはなんでしょうか。

これは、上述した内水面漁業協同組合が定めている、遊漁に関する規則になります。これも、漁業法で「漁協は遊漁者に対する規則をつくりましょうね」と決められているものです。
釣りしていい区間や期間、遊漁料の額、その他守るべきことなどが決められています。





なぜ釣れないのにお金を払わなければいけないのか

言ってしまえば、法律で決められているから、ということになります。何も漁協が勝手にルールを決めて、お金をとっているわけではありません。

では、なぜそのようなことが法律で決められているのでしょうか。
法律や規則ができた細かい経緯は分かりませんが、それだけ意図して守ろうとしなければ、資源が枯渇してしまうおそれがあるのは間違いないでしょう。





私の考え~川の水産資源を未来の子どもたちに~

アマゴ、ヤマメ、イワナ、これらの渓流魚は日本でしかない、またその地域でしかない美しい姿をもっています。私は、こんな美しい魚の姿を自分の子どもにも見てほしいし、感動してほしいと思っています。そのためにも、今の制度は資源を守るうえでは必要なことだと思っています。

しかし、私の地元河川では、アマゴを解禁日の3月1日に放流して、ほとんどがその日に釣られてしまいます。毎年、クーラーボックスいっぱいにアマゴが入った写真が、漁協のホームページにアップされます。こういった状況には疑問を感じています。

地元河川の漁協の方から聞いた話ですが、現在、出資をしている組合員の離脱が増えていて、資金調達が厳しくなっているとのことです。流域外の組合員を募集しようという話もあがったようですが、それも現在の仕組みでは難しいのだそうです。こんな中でも、放流事業、河川敷の草刈りやゴミ拾いなど、我々遊漁者は頭があがりません。
それでも、アユの放流、遡上だけでなく、渓流魚についてももう一歩踏み込んだ放流、増殖事業、たとえばCR(キャッチ&リリース)区間の設置とか、生殖できる成魚の放流とか・・・。

我が家では、代々、地元河川の漁協の組合員として、曾祖父はウナギ取りの名人、祖父はアユの投網の名人、などと親戚からの自慢話をよく聞かされてきました。残念ながら、父の代で組合員をやめてしまい、今は一遊漁者となっています。私は地元を離れてしまい、地元河川の漁協組合員にはなれないのですが、将来何か力になれたらいいなぁと、ぼんやりと思ったりしています。

最後に、全国の河川の漁協の情報、解禁情報などがまとめられたサイトをご紹介します。
これからテンカラ釣りを始めようと思っても、どこの川で、どこで遊漁券を買えばいいか分からない、そんな悩みを解決してくれるサイトです。
淡水釣り場手引き