皆様は、竹で作られた和竿にご興味はおありでしょうか。機能的な面からみると、大手釣り具メーカーが最新技術を駆使して作る竿にはかなわないでしょう。では、どんなところに魅力があるのでしょうか。私が考える和竿の魅力を見ていきたいと思います。

和竿は超高級品

和竿とは、江戸時代にその製法が確立されたもので、竹製のもので、コンパクトに仕舞い込む技術が採用された伝統的な竿です。現代でも技術は受け継がれており、値段は正直お高いです。その理由は、私もほんの少しですが、竿の自作をかじったことがあるのですが、何よりも加工に手間と時間がかかることに尽きます。魚を釣る道具としてはもちろん、伝統工芸の側面もあるといえます。
最も時間がかかる工程は、最後の仕上げとなる本漆での胴塗りです。漆は乾燥させるための条件(暖かくて湿っていること)があり、また乾燥には時間がかかります。この漆で綺麗な模様をつけたり、強度を持たせたりするのですが、それには何層にも漆を塗り重ねる必要があります。
私はこんな高級品を手にするのは恐れ多く、仮に何かの間違いで購入したとしても、実釣のお供にはできないでしょう。家で大事に眺めることになりそうです。私自身は和竿の高級感にはあまり魅力を感じませんが、特にヘラブナ釣りなどにおいては道具へのこだわりが一つのステータスにもなるようです。

伝統釣法ともいわれるテンカラ釣りにもおすすめ

テンカラ釣りは、日本の伝統的な釣法と言われます。こんな伝統的な釣り方ですから、あえて伝統的な道具を使って釣りをし、その趣を感じるのも一つではないでしょうか。私がテンカラ釣りで和竿を使ってみたいのは、こういった古の趣を感じたいがためというのが大きいように思います。


和竿の自作

もう一つ、私にとって、大きな魅力の一つ。竿の自作です。色々と工作をすることが好きなので、テンカラの毛鉤はもちろん、ルアーや浮きなども自作します。竿に関しては、材料も手に入るあてがないし、まさか自分で作れるとは思っていなかったので、これまで挑戦してきませんでしたが、なんと通販で竹の材料が買える時代です。上述した自作するものは、初心者の工作レベルの域を脱していませんが、特に竿の自作については難しく、作っては反省、作っては反省の繰り返しです。でも、このように失敗を繰り返しながら、いろいろ考えて作業するのが楽しいんですよね。

おわりに

私なりに和竿の魅力を整理してみました。魚を釣ることだけを楽しむのではなく、魚を釣るまでの過程も楽しむ、そんな心意気を持つ人なら、共感いただけるのではないでしょうか。テンカラ釣りでは、基本的に毛鉤は自分でまきますが、竿も自作してしまう、そう考えると工作意欲を掻き立てられます。