テンカラ釣りで狙うべきポイントとして、基本のY字、I字などを紹介してきました。今回のキーワードは「白泡」です。それでは、さっそく見ていきましょう。

魚は本能的に身を隠す

魚、とくにテンカラ釣りの対象となるマス類は、警戒心がとても強いことはご存じのとおりです。卵から孵って間もないころ、またまだ数センチ程度の大きさの時は、群れになって川の中を泳いでいます。こういう群れは、鳥たちにとってこの上ない餌場となります。10cm、20cmと育つまでに、何度も鳥などの外的に襲われながら生活していることでしょう。
魚の感覚器官は、視覚、聴覚、嗅覚などがあります。聴覚というと耳で聞く感覚となりますが、魚の場合は、体の横側にある側線という感覚器官で、水の流れを感じとることができます。つまり、外敵が水の中を歩いてくる音が水の振動として伝わり、それを敏感に感じ取ることができます。
このように、渓流に潜んでいる魚は、外敵から身を守るために神経を研ぎ澄ましているわけです。







水が濁っている方が釣れる

雨の子とかいて「雨子(アマゴ)」と呼ばれたりします。これは、雨がしとしと降っているときによく釣れるから・・・なんていう話も聞いたことがあります。実際、釣り人の中では、雨が降っているときの方が、また雨が降った後の方が魚の活性が高くよく釣れる、といったことが言われたりします。これは、雨で流された土砂などで水が濁り、魚が外敵を意識しにくくため、雨による水量増で餌がたくさん流れてくるため、などの理由で説明されます。真偽はさだかではありませんが、やはり魚は外敵から隠れられるところの方が餌を捕食しやすいといえるでしょう。







魚に取って都合の良い白泡

さて、前置きが長くなってしまいましたが、上述のことを考慮すると、一つのキーワードが見えてきます。外敵から身を隠せること、エサがたくさん流れてくること、それらを満たすのが「白泡」ということになります。
一見、白泡が立っていると、そこの部分は流れが速すぎて魚がいつけないのではないか、そう思ってしまいます。しかし、実際はそこまで流れが強いわけではなく、流下した水とともに空気が水面下に潜り、それが湧き出て白く見えているだけで、流下する流れ以外は案外水の流れは緩やかなことが多いです。
そして、水が流下することによって、白泡の立つような場所では、下から上に向かってグルグルと水が滞留するような流れが生まれます。つまり、こういった場所に上流から流れてきたエサがたまりやすくなります

実際に釣れた白泡ポイント
実際に釣れた白泡ポイント

画像が粗くて申し訳ございません。こちらは私が実際に魚をかけたポイントです。といっても、10cmほどの小さなアマゴばかりですが、こんなポイントに数え切れないほど群れていたようで、ほとんど入れ食いのような状態でした。こんなところに魚がいるとは思ってもみませんでした。
白泡ポイントのかわいいアマゴ
白泡ポイントのかわいいアマゴ


このように白泡の立っているポイントは、魚がえさを捕食するうえでは都合のいい場所であること、また我々釣り人にとっても狙うべきポイントとして押さえておきたい場所でもあります。

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