同じような釣りとしてならべられる、テンカラ釣りフライフィッシング、これはどちらの釣りも毛鉤を使用するからでしょう。私自身は、フライフィッシングのことは詳しくないので、一般的に言われていることがらを比較しながら、テンカラ釣りの特徴を見ていきたいと思います。
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テンカラ釣りの入門書


まずは共通する点から

毛鉤を使用するということ

どちらの釣りも針に鳥の羽などを巻いた疑似餌を使用して釣りをします。

対象とする魚

日本における双方の釣りが対象とする魚は、ヤマメ・アマゴ、イワナなどのマス類です。

釣りをするフィールド

テンカラ釣りをするフィールドは、主に渓流域です。日本におけるフライフィッシングも主に渓流域でマス類を狙います。フライフィッシングについては、海でサケを狙うなど、より広いフィールドに対応できます。

テンカラ釣りとフライフィッシングが違う点

成り立ち

フライフィッシングの発祥はイギリスとされています。イギリスの貴族の間で社交の一つとして発展してきたそうです。なぜ、貴族の間で広まったのか、これは釣りする川が、貴族の私有地であったことが背景にあるようです。
代わってテンカラ釣り、こちらは発祥とその後の成り立ちが謎に包まれており、はっきりと分かっていませんが、江戸時代から明治、昭和にかけて、職漁師の釣りとして発展してきた釣りといわれています。

フライフィッシングは貴族の間で趣味として発展してきた、もう一方は一般人の仕事として発展したという大きな違いがあります。

毛鉤に対する考え方

フライフィッシングで有名なのは、「マッチ・ザ・ハッチ」という言葉でしょう。その時羽化している虫、つまり魚が捕食している虫に合わせて、様々な毛鉤を作り、それを使い分けるというフライフィッシングの楽しみの一つです。自然の移り変わりに寄り添う釣りといえるでしょう。その毛鉤の種類は、幼虫・蛹・成虫、さらには虫の種類によっても作り分け、その数は数え切れません。これらの中から、その時点で当てはまるものを見つけ出すことが、フライフィッシングの面白い点です。一方テンカラ釣りは、釣り人によって考え方は分かれますが、およそ1種類の毛鉤でよいとする釣りです

これは、発展してきたフィールドの違いが影響しているものと思われます。フライフィッシングは比較的緩やかな流れの川で発展してきたのに対し、テンカラ釣りは日本の山岳地帯、岩や石が急な斜面に並び複雑に絡み合った流れのある川で発展してきました。日本の源流・渓流域では、その流れの速さなどから毛鉤を判別していては餌が流れてしまうため、おおよそ虫のような形・大きさであれば、餌としてくわえてくれるからです。実際、釣った魚の胃の中を見てみると、餌となる虫以外にも葉っぱのようなものが出てくることもあります。

また、もう一つ考えられる点として、テンカラ釣りは職漁師の釣りであるということも関係しているものと思われます。より効率的に魚をかけるための釣りですから、毛鉤を交換しなくて済むなら、そちらの道を選ぶのが当然でしょう。

タックル

テンカラ釣りのタックルは、竿と糸、というこれ以上ないというほどシンプルなものです。フライフィッシングではリールのついた竿を使用します。道具としてのシンプルさはテンカラ釣りに分がありますが、リールがついている分、より遠くへのキャスティングも可能となり、様々なフィールドに対応できるという利点もあります。

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