私も愛してやまないテンカラ釣り、どういったところが面白いのかを具体的にみていき、その魅力をあらわにしていきたいと思います。

魚が水面から飛び出してくる

魚釣りの一つのジャンルといってもよいでしょう、トップゲームです。水面近くでルアーを素早く引いて逃げ惑うベイトを演出し、それに下から水面に向かってターゲットが飛び出してくる、この感覚は何物にも代えられない高揚感です。トップゲームというと、ルアーフィッシングにおける水面近くでの釣りを指す言葉でしょう。テンカラ釣りも、このようなトップゲームの要素をもった釣りといえます。

毛鉤をキャスティングして水面近くを流し、魚が水面を割って出てくる瞬間、これは目に焼き付いて離れないほどの高揚感をもたらします。この瞬間が、テンカラ釣りをやっていて、一番病みつきになるポイントです。





道具がシンプルであること(2017/4/1追記)

竿毛鉤。テンカラで魚を掛けるために必要な道具は実にシンプルです。このほかにウェーダーなど、川を歩くための装備があれば、テンカラ釣りが始められます。揃える道具がシンプルであることは、これから釣りを始めたい方にとっても朗報ではないでしょうか。
アマゴ、ヤマメ、イワナなどを対象とする渓流釣りですが、ウグイオイカワといった小物釣りが楽しめるのもテンカラ釣りの良いところだと思います。最近では、キッズ向けのテンカラスクールなども開催されているそうです。毛鉤をキャスティングするため、安全性の面では十分な注意が必要ですが、道具がシンプルで手軽に始められる、子どもと一緒に楽しめる釣りでもあると思っています。





自分のテクニックで魚を掛ける(2017/4/1追記)

テンカラ釣りは、道具がシンプルであるがゆえに、自分の技術を磨くスポーツフィッシングという側面を持っていると感じています。道具を使わずに自分の技術でそれを補うということです。
たとえば野球、速い球・曲がる球・落ちる球を投げる、それをバットで打ち返す。使っている道具はシンプルですが、そこには様々な技術や複雑な状況判断が絡み合って、無限の可能性を生み出しています。サッカーでも同じことがいえるいかもしれません。サッカーの場合、道具といえるものは手以外の体です。主に足を使ってボールを蹴ってゴールへ入れる訳ですが、ドリブル、パスワーク、フォーメーションなど、こちらも娯楽としてはどこまでも面白いものになっています。
テンカラ釣りも、上述したスポーツのような側面をあわせもっているように感じます。道具がシンプルであるがゆえに、キャスティング、アタリの取り方、合わせなどの技術を磨く、それに加えて季節や時間帯、川の水量、流れなどの様々な状況判断、実に複雑で奥が深いです。
道具が制限されているが故の面白み、これがテンカラ釣りにはあると考えています。





自分で毛鉤を作ることができる

私自身は河口付近ではシーバスのルアー釣り、渓流でもテンカラ釣りだけでなく、ルアー釣りもします。こういったことから、ルアーも手作りして、楽しんでいます。自分で作ったルアーに魚が反応してくれる喜びは、ただ買ったルアーを使って釣れた魚よりも、特別なものになります。しかし、ルアーを自作するのは正直大変です。木材を削って、おもりを入れてバランスを調整して、ラインアイ・フックアイをつけて、リップを取り付けて、塗装もしなければいけません。それぞれの工程で一つでもバランスが狂うと思うように動いてくれません。

しかし、テンカラ釣りの毛鉤は、とてもシンプルです。おそらく、小学生くらいの子供でも練習すれば十分釣れる毛鉤が巻けるようになるでしょう。
つまり、自分で作った疑似餌で釣るという、ただ釣っただけでは味わえない、特別な体験を簡単に味わうことができるということです。

毛鉤を巻くというと、こんな道具を揃えないといけないというイメージがあるかもしれませんが、手だけでも巻くことができます。実際の巻き方については、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。出来上がった毛ばりが美しい必要はなく、なんとなく虫のような形をしていれば、それで良いのです。毛鉤は消耗品ですので、購入していてはそれだけコストもかかってきます、ぜひ、毛鉤は自分で巻いて、特別な体験をしていただきたいなと思います。






釣れた魚が美しいこと

テンカラ釣りで魚をかけた時のイメージです。

自分が巻いた毛鉤をスパッと投げ込み、その毛鉤に水面を割って魚が飛び出し、合わせを入れてから、かかった魚を暴れさせないように慎重にやりとりし、手元で魚を迎えます。周りを見ると、新緑の木々が生い茂っていて、川の流れる音と鳥の鳴き声、そして、手元を見ると太陽の光が反射してキラキラと透き通った水の中に、ひときわ美しく輝く魚体。



こちらの写真は当サイトのトップページにも使っている、私のお気に入りです。この魚を釣った時には、なぜ君はこんなに美しいのか、と問いかけたくなってしまいました。

少し大げさな表現に思えますが、その現場に居合わせると、こういった情景に身を置くことができます。自然の中に身を置くということは孤独であり恐怖でもあります。しかし、普段では味わうことのできない、感動がそこにはあります。

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