テンカラ釣りの特徴は、なんといってもそのキャスティングです。他の釣りでは、フライフィッシングのキャスティングに似ていますが、リールがついていないので、やはり独自の投げ方といえるでしょう。
このキャスティングを覚えるには、コツがいります。テンカラ釣りをするうえで、壁となるものの一つになるでしょう。しかし、後述する内容を意識しながら、20~30分も投げれば、ある程度形にはなりますので、安心してください。もちろん、このキャスティングは奥が深く、また実際の釣り場では前後・左右のスペースが制限されたりと、思うようにいかないこともあります。しかし、まずは基本的なキャスティングで、竿からラインへ力が伝わっていく感覚を身につけること、体で覚えることが大事です。
ここでは、テンカラ釣りのキャスティングの仕組みを細かく見ていきましょう。

ラインをあやつる

テンカラ釣りでは、ほとんど重さのない毛鉤をおもりを使わずに投げ込みます。どのような力を利用して投げるのか。まずは、竿の反発力です。竿を前後に振ることによって、しっかりと竿を曲げます。その反発力を、太さのあるラインの竿元から毛鉤側へ順々に伝え、最後に重さのない毛鉤を前方へ飛ばします。
この、竿先からラインへ伝わった力、つまりラインにたまる力(ラインの重さ、竿の反発力)を利用して、キャスティングを行います。いかに、ラインに力を伝えるか、いかにラインをあやつるか、ということになります。
実際に竿をもって振ってみないとわからない感覚です。まずは、文字面だけでも、頭の片隅においておきましょう。






バックキャスト

テンカラ釣りのキャスティング①
テンカラ釣りのキャスティング①

キャスティングの最初の動きがバックキャストです。文字通り、後方に竿を振り上げる動作になります。このとき、腕を大きく振る必要はありません。腕を振ると竿の反発力を殺してしまうので、手首を起点に素早く上へはね上げるように動作を行います。
すると、竿先から竿の反発力がラインへ伝わります。竿の反発力が伝わったラインは、イラストのように、ラインが円を描くように後方へのびていきます。このように、ラインを後方にしっかり伸ばすことがポイントです。

ポーズ!しっかり竿を止めてラインを伸ばす

バックキャストを行った後は、ラインがしっかりと後方に伸びきるまで、しっかりと竿を止めておきます。しっかりと、後ろに伸びきることで、次に前へ振り込むための力をため込みます。


フォワードキャスト

テンカラ釣りのキャスティング②
テンカラ釣りのキャスティング②

テンカラ釣りのキャスティングで一番難しいのが、このフォワードキャスティング、つまり竿を前に振り込むタイミングです。竿の反発力がラインへ伝わり、しっかりと後ろへ伸び切る寸前のところで、竿を前へ振り込み始めます。この際もバックキャストと同様竿の反発力を利用するために、腕は降らずに手首を起点に竿を動かしすように意識します
フォワードキャストは、前のバックキャスト、ポーズで作り出した竿の反発力を解放する動作になります。つまり、前に投げる動作と言うよりは、竿の反発力を前へ送り出すようなイメージです。イラストの③を見ていただくと分かるように、竿先が曲がったときに前方を向いています。この状態がベストです。あまり、前方へ竿を振り抜いてしまうと、竿がお辞儀してしまい、力が下方向へ向き、うまくキャスティングができませんので、注意しましょう。






おわりに

いかがだったでしょうか。確かに、このキャスティングは難しい。ここでは、できるだけ細かくキャスティングの要素をみていきました。実際に竿を振らないと分からない感覚ですが、こういったことを理解しないで練習するのと、理解したうえで練習するのとでは、上達のスピードも違ってきます。まずは、文字面だけでも頭の片隅において、またある程度投げる練習をしてから、読み返してみてください。そうすると、何となくその文章についても理解が深まるはずです。

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