Facebookを眺めていると、テンカラ界で有名な、吉田毛鉤会の吉田さんが、かまぼこ板で自作された毛鉤ケースを紹介されていました。こういった、あるものを使って工夫してモノを作るのが大好きなので、私も挑戦することにしました。
毛鉤ケース自作の初陣です。中々思ったとおりには行かず、途中で方向転換しながら、なんとか完成までたどり着きました。お見苦しい作品ですが、最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

毛鉤ケースの材料

かまぼこ板

かまぼこ板も乾燥すると反りが出てくるので、十分乾かしてから、作業した方が良いと、吉田さんにアドバイスをいただきました。
そこで、家に在庫があったかまぼこ板を見てみると、確かに微妙に反っているものがほとんどでした。反っていないのは1枚だけ。追加調達して、材料を厳選しました。

磁石

毛鉤ケースの開閉部を固定するのに磁石を使用します。私は直径2mm×高さ1mmのネオジウム磁石を選択しました。手持ちで、直径5mmのものがあったのですが、大きすぎるのと、設計が悪かったのとで、磁石を入れる穴を開ける際に木が割れてしまいました。もう少し余裕を持った設計にするため、さらに小さいものを用意しました。
径2mm×高さ1mmの磁石では磁力がやや弱く、使用個数が多くなってしまいました。詳細は後ほど写真でご紹介します。

蝶番

こちらは、ミニチュア小物製作用の小さいものを選びました。強度の心配はありますが、釘での固定に加えて、エポキシ接着剤などで補完しようと思います。

ウレタンフォーム

毛鉤をさしておくウレタンフォームは、市販のルアー用のケースについている物をはがして、適当な大きさにカットして使用しました。本当は毛鉤専用のものが用意できれば良かったのですが、近くの釣具屋さんにあるものを代用することにしました。






毛鉤ケースのサイズ

木を削り出して作るため、釣具屋で売っているようなプラスチックケースよりも、収納スペースは狭くなり、またかさばります。サイズについては、自分が待っているベストの収納ポケットに入る大きさに合わせて、カットしました。手のひらに収まる、小さめのデザインです。

 横50mm×縦90mm×高さ25mm

削り工程

収納部のデザイン

収納部のデザイン
収納部のデザイン

まずは収納スペースのデザインを決めます。同じ厚みの板を2枚組み合わせるので、上下両面にスペースを作ることにしました。上側になる部分にスポンジを敷いて、毛鉤を引っ掛けて並べるフライフィッシングのフライケーススタイル、下面は2つの部屋を作ることにしました。
しかし、最終的には、下面の部屋は一つにつなげることになります(^^;)

ドリルで穴開け

ドリルで穴開け
ドリルで穴開け

鉛筆で書き込んだ線に沿って、削り込む部分をドリルで穴を開けていきます。一から削ると時間がかかるので、この穴をきっかけに掘り進めていきます。
ドリル刃の深さを固定して、一定の深さで穴を開けていきます。線のキワは細めの穴を開けておくことで、その後の掘り作業が楽になります。

削り

開けた穴をきっかけに、彫刻刀を使って、バキバキっとまずはざっくり削っていきます。ここから地道に、彫刻刀やルーターを使って、削り面を平らに綺麗に整えていきます。

削り工程、磁石の取り付け
削り工程、磁石の取り付け

磁石用の穴を開けて、エポキシ接着剤で取り付けます。

板のゆがみの矯正
板のゆがみの矯正

ここで、板の歪みが出てきたので、矯正作業を行いました。矯正は、軽く湿らせて、2枚を合わせて、写真のように固定したまま乾燥。本当はクランプなどの道具があれば良いのですが、あるものでやってみました。とりあえず、何とかなりました。

蝶番取り付け部の彫り込み
蝶番取り付け部の彫り込み

片方を、蝶番の中心軸の厚みの半分(約1mm)、掘り下げておきます。これで、2枚の板がピッタリと合わさるようになります。

手に馴染みやすいように、角を落として丸く加工していきめす。
角を丸く加工
角を丸く加工


全体的にヤスリがけをして、表面を整えていきます。






仕上げ工程

引き出しを整理していると、蜜蝋が見つかったので、今回はこの蜜蝋を使って、木目を生かしたナチュラルな風合いに仕上げにしてみたいと思います。
完成(表面)
完成(表面)

完成(裏面)
完成(裏面)

完成(内面)
完成(内面)







完成

最後に蝶番を取り付けて完成です。この蝶番の取り付けがまた難関、微妙に失敗しながら、何とか真っ直ぐ閉まるように付けられた・・・といったところです(^_^;)
そして、材料のウレタンフォームの厚みの関係から、下面の二つの部屋を一つにつなげ、写真のような仕上がりになりました。
完成
完成


おわりに

中々、物事はそう上手く行くものではありません。皆様が作られているような美しいものには程遠いものです。初陣は塩辛い物となりましたが、また次回の製作に活かしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

和竿作りやランディングネットの手編みにも挑戦しています。
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