既製品のランディングネットを持っています。渓流でのルアー、フライフィッシング、もちろんテンカラでターゲットとなるトラウト用のランディングネットです。

サイズ感といい、デザインといい、こちらの商品はとてもオススメなのですが、私の地元の渓流で釣れる魚のサイズは小さいので(20cm前後)、このネットだと、網目からスルッと抜け出てしまうことが多く、掛けた喜びから、一転、切ない思いをすることが多々ありました。魚のためにも、できるだけ早くリリースしたいものですが、もう少しその姿を眺めたいなぁ…。

目の細かい市販の替え網を探してみましたが、中々見つからず、何かと工作するのは好きなので、自作することにしました。今回は、使用した道具の自作、クレモナ糸の染色工程、編み方などについて、ご紹介していこうと思います。






道具は網針、コマ

ネットを編むのに使う網針(あばり)、コマも自作します。

網針

自作した網針
自作した網針

色々と考えた結果、写真のようなものを作りました。材料は竹製の物差しです。
もちろん市販品もあるのですが、今回、網目が1cm程度の細かいものを編みたかったこと、またできるだけ多くの糸が巻けること(継ぎ足しを最小限にするため)、を条件に探してみましたが、中々いいものが見つかりませんでした。

サイズは、写真の状態で、長さ約23cm×幅約1.5cm。実際にはさらに細くして、幅1.1cmほどに仕上がりました。このサイズの網針2本で、クレモナ糸3号がおよそ25m(1本で12.5m)巻けました。

合計約25mを巻いた状態
合計約25mを巻いた状態


無理をすればもう少し巻くことができますが、太くなって編みにくくなること、数字的にキリもいいので、25mを1単位として、作業にかかりました。

コマ

自作したコマ
自作したコマ

コマとは、網目の大きさを揃えるための当て木になります。自宅にあったベニヤ板を、幅1cmに切り出して、紙やすりで整えました。このコマの幅1cmが、網目の四角の1辺の長さになります。






クレモナ糸の染色

材料

調達した材料はこちらです。いずれもAmazonで購入しました。

  • クレモナ糸3号



  • 染料 ダイロン34 オリーブグリーン


レシピ


  1. クレモナ糸・・・約100m(約30g)
  2. 染料・・・約1.2g
  3. 塩・・・約4g
  4. 熱湯1(染料を溶かす)・・・60cc
  5. 熱湯2 ・・・約750cc

糸の量はどれくらい必要かわからなかったので、とりあえず100mを染めました。糸は輪状に巻いて束ねた状態にしました。束ねる際、テープなどを使用すると、その部分がムラになる可能性があるので、同じクレモナ糸を短く切って、緩く4箇所を結んで束ねました。

「黒・濃色に染める場合は、染料を倍量に…」と説明書にあったので、今回は説明書の倍量の染料を使用しました。
大雑把な性格なので、ざっくりとした値になっています。


染め方

まずは熱湯1(約60cc)をポットから注いで、染料を溶かします。
同時に熱湯2(約750cc)を鍋に入れて火にかけます。
熱湯2が沸騰したら、ステンレス製のボウルに移し、溶かした染料を入れて、よく混ぜます。説明書に書いてありますが、プラスチック製の容器を使うと色がついてしまうそうです。ステンレス製のボウルを使用しましたが、ほとんど染料の付着はなく、軽くこすり洗いすると綺麗になりました。

そして、作った染料液の中に、輪状に巻いて束ねたクレモナ糸を漬け込みます。

染色液へ投入したクレモナ糸
染色液へ投入したクレモナ糸


説明書には揉み込むと書いてありますが、あまりグチャグチャとやると、糸がもつれてしまうので、割り箸を使って程よく、染料が行き渡るように混ぜました。

混ぜ込み20分、漬け込み20分、計40分、説明書通りに作業しました。

40分経過後のクレモナ糸
40分経過後のクレモナ糸


そして、水洗い10回程度、陰干しをして、染め工程完了です。揉み込みは丁寧にやりましたが、糸のもつれは避けられませんでした。無理に引っ張ったりせずに、丁寧にほどきながら、芯に巻き取っていきました。

染め上がったクレモナ糸
染め上がったクレモナ糸


ムラなくいい色に染め上がり、一安心です。






編み方

編み方はいくつかあるようですが、今回、初めて編むのに、参考にしたサイトや動画などをご紹介します。

つなぎ目のないネット編み
基本的な編み方はこちらのサイトを参考に行いました。段数などは、枠の穴数26に合わせて、縦14段、横12目に置き換えてやってみました。

ナチュラム ランディングネット メイキング特集
糸を途中で継ぎ足す部分を参考にしました。

hook & cook ランディングネットの自作 網針
網針の自作について参考にしました。

最後に動画です。手の動かし方や締め込み方などは、動画が一番です。少し早いですが、実際にある程度編んでみて、動画を見ながら手の動きなどを参考にしました。







クレモナ糸の必要な長さ

今回自作したネットのサイズは以下の通りです。

  • サイズ(ネット部)・・・長さ約25cm×幅約20cm×深さ約28cm
  • 網目・・・1辺が約1cm

完成した手編みランディングネット
完成した手編みランディングネット


Before ランディングネット
Before ランディングネット


このサイズのネットで、クレモナ糸の全長は約50mです。一尋(ひろ)1.5m計測なので、おおよその長さになります。どれくらい必要か分からなかったので、約100mを染めて、25mは練習(失敗…)、50m(完成)、残り25m、となりました。

自作した網針2つで約25mなので、途中で片方約12.5mずつ継ぎ足しを行なっています。継ぎ足した部分は多少結び目が大きくなりますが、さほど気にはなりませんでした。

糸を継ぎ足した部分の結び目
糸を継ぎ足した部分の結び目


網目を細かくしたいので、網針をこれ以上太くすることはできません。網針の長さを倍の40cm程度にすると、二つで約50m巻けるため、途中の継ぎ足しが不要になります。しかし、40cmの網針は手編みする際に長すぎて取り回しがしづらくなりますので、今回自作した網針がちょうど良かったと思っています。






おわりに

網目を均一に編むには練習が必要だと感じました。糸を編む手ぎわや力加減など、手馴れていないと不均一になり、途中でズレたりして、大きな目ができてしまったり…。目が細かいほど難易度は高いように思います。
中々、難しい挑戦でしたが、何とか形になりました。反省点は、網目が均一でないこと、また、最後の二重編み部分(枠への取り付け部)が大きすぎたことです。
糸はまだ染めていない残りがあるので、次は違う色で再チャレンジしたいです。

これから自作されたい方へ、少しでも参考になれば幸いです。

テンカラ和竿の自作にも挑戦しています。初心者の挑戦記です。作った竿で魚を掛けるという目標も達成できました。ご興味のある方は、のぞいて見てください♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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